ポワワワンの川(木曽川)

<ポワワワンの川の隠れ設定>

 ところで不思議なことだが……シロザケたちが大人になるまで泳いでいる大海には、いまも海に沈んだ放射性廃棄物が踊っているはずである。
 それなのに、その放射性廃棄物を吸い、食べているはずのサケが、そのサケを食べるクマや人、陸地に放射能被害を与えていないのだ。
 何十年前かの学者が言っていた仮説では、サケは自ら、巧みに放射能を避けながら遠遊するように、学習したのだろう、というが、検証された話でもないので、何とも裏打ちのできないことである。
 セントデルタが放射能被害を免れているのは、その仮説によるかは不明だが、500年経ったいま、おそらくは、セントデルタよりも住みやすく、広大にして安全な土地は、いくらも復活しているはずなのだ。
 つまり――人々がここを旅立つための土台は、すでに完成しているのである。

っていう設定を書く空間がないので、ここにかいとく。これの着想は、南極のペンギンが、温暖化しつつある南極大陸にあって、巧みに居住地を変えながら逞しく生きのこっていることから。ならサケもできんじゃね?wwwwwwwwwwwwwたぶんできんじゃねwwwwwwwwwwwwwwってノリで。
『理想の世界』でまずセッティングしたかったのは、東京および関東圏を舞台にはしたくなかったってこと。理由はいえない。
もう一つは、物語の根幹である、サケの遡上そじょうする川が必要だったことが挙げられる。
名前の由来は、知り合いの女の子のメルアドがこんな感じの名前だったから。エノハが可愛い名前を地名やら人名やらに付けるのなら、そういう所から名前を拝借する必要があった。つまりこのキャワユイ名前は、おっさんが無表情でかんがえついたなまえです。