20221120放送、NHK・ダーウィンがきた『ニホンミツバチ』より

ニホンミツバチはオオスズメバチに狙われる。単体で動くオオスズメバチは、ミツバチの巣を見つけたら特殊な匂いを巣にこすりつけ、その匂いのわかる仲間にミツバチの巣の場所を知らせるという。

その匂いのマーキングをたよりに、大量のオオスズメバチを集めて、ニホンミツバチの巣を集団で襲うため、らしい。

だがニホンミツバチもマーキングされればされたままでいるわけではなく、その匂いを消す草木をさがし、かじりとり、それを自分達の巣にこすりつけていくという。じっさいに、その葉でオオスズメバチのマーキングの匂いを半減できるらしい。
なんでも、それができる葉とは、ダリア。
これ以降は放送で触れていなかったのだが、そのダリアは、外来種。日本の土着のものではないのだ。それも、まだ日本に渡来して180年。wikiによるとダリアは1842年、オランダより長崎へ持ち込まれたものだという。

これに違和感をおぼえるのは当然ではなかろうか。もちろん、そのあとには『では180年前より前、ダリアのはびこる前は、どうやってオオスズメバチのマーカーをはずしていたのだ?』と。
はずしていなかったのだ、と考えるのも正解だろう。あるいは、放送では触れずじまいだが、ダリアとは違う木でも、ダリア同様にオオスズメバチのマーカーを解除できる木がある、でも良い。

ハチは足し算と引き算ができ、遊ぶこともするそうだ(日経サイエンス2023年9月号・29、41、42ページ)。

感情があるなら知恵もある。

ダリアを使おうと決めたミツバチの賢者の知恵が、今のミツバチの生存の礎になっているのではないか? あくまで仮説だが。


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